海外オンラインMBAの比較

MBA

あうくが実際に選んだおすすめ海外オンラインMBAについてのメリット・デメリットを解説!

MBAを意識したきっかけ

そもそものきっかけは、7~8年前、日本で働いていた頃に、当時の上司がMBAホルダーでマーケティングや経営戦略について色々と教えてくれたことです。彼は経営に関するさまざまな書籍を薦めてくれ、私はそれらを読み漁ることになりました。

私の大学の卒業学部は農学部ですので経営理論のことなど何も知らず、それまで英語学習以外の独学は何もしてこなかった私にとっては、とても新鮮で、魅力的に聞こえました。そもそもMBAが何なのかさえ当時はよく知りませんでした。

どうせなら英語力の強化にもつながりそうな(そしてなんとなくカッコいい)海外MBAを取りたい!

でも、既に30歳を超え、子供もいた私にとって仕事を辞めて海外留学をするという選択肢はなく、オンラインで取得可能な海外MBAを探し始めました。当時無料のオンラインMBAとしてSmartly(現Quantic School of Business and Technology)、University of the Peopleがあることを知りましたが、当時はオンラインMBAに関する情報もあまりなく、そこから先に調べ進めることはありませんでした。

少なくとも英語力の証明が必要であり、それによって通える大学院が異なることを知ったため、IELTSの試験を受けるに留まりました(当時はオーバーオールバンドスコア6.5)。

オンラインMBA挑戦の経緯

それから時は流れ、渡米1年ほど経ちました。

アメリカでの新生活にも徐々に慣れてきます。

英語の勉強は毎日少しずつするものの成長実感はほぼなく、相変わらず仕事もプライベートも苦労の連続です。

仕事は日本との会議などもあり長時間になりがち、色々な仕事はあるもののどうも自分の身になっている気がしない。

また、現地スタッフの多くが自身の専門性や経験を武器に議論をリードしてこようとします。

アメリカでの実務経験がなく、言語ハードルのある駐在員は基本的にマウントを取られやすい環境にあると言えます。相手のいうことに完全には同意できなくても、議論ではなかなか勝てません。

結局、本社と現地スタッフとの間の意見調整に奔走する日々・・・

自分も何か専門性をつけなければならない

そこで、MBAのことを思い出す自分。

MBAを通じて経営学を学び直し、アメリカの人たちと議論を重ねることで、専門性を高められるかも

海外MBAを取っておけば、英語とビジネスでは少なくとも一定のセルフブランディングにはなるはず

もしかするとアメリカでのより良いポジション(転職)のチャンスにつながるかも(この考えは甘いことが後に発覚。アメリカ就職・転職が目的ならオンラインMBAは選択すべきではない)

おじさんには時間がないので、やると決めたら最短距離で入学したいと思いました。さっさと始めてしまわないとテンションやモチベーションを維持できるかの自信もありませんでした。

時間がかかりそうなのは、英語のスコアメイク、他者から必要になる推薦状、それに入学の時のエッセイやインタビューの準備です。

できるだけ早くビジネススクール個別の対策に移行するために、以下を決めて準備しました。

  • 英語準備には2カ月のみ(受験経験のあるIELTSに集中)
  • GMAT必須のスクールは候補から除外
  • オンラインMBAのみを候補とする(在学中に帰任になる可能性があることから通学式は除外)

以前に取得したIELTSのスコアは期限切れでしたので(IELTSのスコア期限は2年)、今回オーバーオールバンドスコア 7.0を目指して準備を始めました(最終的に2か月後に7.5を取得)。

最終的には準備開始5か月後にはQuantic School of Business and Technology及びBoston Universityの2校より合格通知を得て、Quanticのプログラムに参加することに決めました。

おすすめオンラインMBA

オンラインMBAの準備諸々に関しては別記事に譲るとして、ここでは私が実際に絞り込んだおすすめオンラインMBAプログラムをそのメリット・デメリットと併せて紹介します。

一般的なオンラインMBAのランキングは、U.S. NewsFinancial Timesが毎年公開してくれていますので私も参考にしましたが(U.S. NewsではExecutive MBAのランキングもあります)、基本的にこれらの有名スクールは学費がとても高いです。

有名スクールのうちでも、学費が非常にリーズナブルなUKのBradfordでも学費は2万ポンド以上(約4百万円)、アメリカ内のスクールは全般的にさらに高く、10百万円を超えるものもザラです。

卒業後は必ず転職すること自体を目的として、年収の大幅アップを狙うのであればこれだけの投資も正当化できる可能性はありますが、私は既に30代後半でもあり、MBAを取ったからと言って転職による大きな年収アップは難しく、仮に年間1~2百万程度のアップが可能でも、10百万円レベルの投資回収は不可能と思っていました(もちろんお金に代えがたい価値やつながりを否定する気はありません)。

ミドルキャリア以降は原則実務経験無くしてキャリアチェンジは困難です。

オンラインMBAとは原則キャリアチェンジではなく現キャリアのブースターと見なすべきであり、投資対効果はその範囲で考えるべきだと考えました。

私自身も現状を変えたいという想いからMBAを志しましたが、できる投資は~6百万円レベルまで、というのが私の結論でした。

そのため、学費の面からMBAランキング上位校はほとんどが除外されていくことになります。

でも安かろう悪かろうでは、せっかく行っても意味がありません。

学費が安くても、生徒や講師の質が担保されそうな特徴が欲しいと思いました。

そのあたりの私の勝手な基準に基づき、ミッドキャリア以上向けのおすすめオンラインMBAの比較表を作りました。

この中でも特に、Quantic、Boston University(Questrom)、University of Illinois Urbana-Champaign(Gies)の3校がコスト、そして生徒や講師間の相互交流というミッドキャリア以上の人たちのニーズを踏まえたうえでは特におすすめではないかと思います。

ミッドキャリア以上向けのオンラインMBA比較


スクール名学費 (日本円)必要時間期間英語条件国際認証オンサイトの機会メリットデメリット
University of the Peopleアメリカ$4,860
(約80万円)
15-17時間/週~1年明記なしなし。米国DEAC認証なし学費が非常に低廉で、柔軟な学習スケジュールが可能ライブの講義はなく、100%オンライン
認知度やネットワークの構築に課題がある可能性
Quantic School of Business and Technologyアメリカ$14,250
(約2百万円)
5-15時間/週15カ月IELTS 6.5以上、TOEFL IBT 71以上なし。米国DEAC認証任意モバイル中心の学習で柔軟性が高く、実務的なカリキュラム国際的な認知度や評価に限界がある可能性
University of Illinois Urbana-Champaign/Gies Colleage of Businessアメリカ$24,984
(約4百万円)
10~15時間/週2-5年明記なし。なしでもアプライ可能AACSB任意選択教科によって、各人がグローバルなマネジメントになるために必要となる知見にフォーカスできるように設計オンラインMBAランキング外
Boston University/Questrom School of Businessアメリカ$25,000
(約4百万円)
15-20時間/週2年IELTS 6.5以上、TOEFL IBT 90以上AACSBなしプログラムは、ファイナンスやマーケティングといったサイロ型のカリキュラムではなく、実践的な統合プログラムであり、グローバルなマネジメントにとってコアとなる知見にフォーカスしているオンラインMBAランキング外
カリキュラムは固定化され、個人選択の自由度が低い
University of Bradfordイギリス£20,196
(約4百万円)
14-16時間/週2-3年IELTS オーバーオール6.5(各テストで5.5未満は不可)Equis、AMBA、AACSB(トリプルクラウン)任意トリプルクラウンの認証を持つプログラムで、コストパフォーマンスが良い学生年齢の平均が相干に低い

Isenberg School of Management/UMass Amherst
アメリカ$34,225-36,075
(約5~6百万円)
15-20時間/週2年~IELTS 7.0以上、TOEFL IBT 100以上AACSB任意オンラインMBAのランキング上位であり、評価は高い
6つのコースから選択可能でHealthcare Administrationのコースもあるためヘルスケア分野で働く人への親和性高い
学費が若干高め

※本表は2025年現在の情報に基づいています。資料はホームページなどから収集したものです。また、個人の状況に対応した比較検討の参考資料としてお使いください。 日本円には、• 1USD = 157円、• 1GBP = 195円で換算しています

あくまで私の視点によるものですが、参考になればうれしいです。

(ただし、Quanticは応募当時は13カ月でしたので期間・コストが増加しています)

最終的にQuantic School of Business and Technologyに決定

これらのスクールの中から、最終的にはコスト、アメリカの人たちとのディスカッション、ネットワーキングの機会があること、かつ参加者の年齢層や経験が自分と近いこと、プログラムの品質が高そうなこと、などを優先させ、Quanticを第一希望に、Boston University(Questrom)、University of Illinois Urbana-Champaign(Gies)の3校に応募することにしました。

University of the Peopleは他者との交流機会がないこと、Bradfordは参加者の年齢層が低いこと、UMassは主に学費の面で見送ることにしました。

応募することに決めた3校はいずれもおすすめで、カリキュラム的にはBoston University(Questrom)の統合プログラムは非常に魅力的に感じました(選択科目はないのでカリキュラムに自由度はありませんが、実践性が高いと思いました)。

ただ、実際に3校の準備をするのは時間的に厳しく、最終的にUniversity of Illinois Urbana-Champaign(Gies)への準備は詰め切れずに諦めました。

応募した2校からは合格の通知をもらいましたが、最終的にQuanticに決めたのはコスト、また週ごとに求められるコミットメントが他のMBAよりも少ないこと、インタビューで面接担当の人に他生徒や講師との相互交流は担保されることを確認したことが決め手となりました。

2校への応募準備や実際にQuanticに参加してからの感想は別途紹介したいと思います。

ではまた!

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