プログリットの3カ月のトレーニングの中で、明らかに伸びたのがスピーキング。その主なトレーニングは、みんな大好き瞬間英作文と1分間スピーチ。この1分間スピーチこそが私を苦しめ、結果としては停滞気味だった私のスピーキング力を底上げしてくれました。時間もあまりかからず、スピーキング力のアップに非常に効果のある方法です。
英会話の5つのステップと「概念化」
以前のブログでプログリットの3カ月のビジネス英会話コースの体験について紹介しましたが、今回はスピーキング練習の一つであった「1分間スピーチ」のことを紹介します。

プログリットでは上の図のように、英語を聞いてから話すまでの一連の流れを5つのステップに分けて説明しています。
このうち、スピーキングは概念化、文章化、音声化の3つのステップに分けられます。

与えられた短い日本文を素早く英語に直して発生する「瞬間英作文」のトレーニングは特に「文章化」のトレーニングに有効ですが、英会話においては、その前段階として「英語で言いたいことを頭の中でまとめる」という「概念化」というステップが必要になります。
このステップの練習が十分足りていないと、
与えられた短い日本文は英語にできるのにいざ会話となるとうまく言葉が出てこない
という現象が発生します。実は私もこの傾向がありました。
その「概念化」のトレーニングのために提案してもらったのが「1分間スピーチ」です。

※当記事は、プログリット社のアフィリエイトプログラムに参加しています。記事内容は公平さを心がけています。
1分間スピーチ
1分間スピーチの方法は以下のリンクで詳しく説明がありますが、「お題」に対して自身の言いたいことをさっと整理し、1分間話し続けるというものです。

私の場合、トレーニングの初期はまず言いたい内容を日本語でメモしてから1分間スピーチを始め、
メモした内容をきちんと英語にできているかをチェックするよう勧められました。
日本語でメモを取る際には、英訳しやすさは特に考えませんので、
難しめの日本語でメモしていても、英語の平易な概念に移し替えてスピーチできているかがチェックポイントになります。
ビジネスにおいて英語で結果を出す人は、この「概念化」がとてもうまく、難しい内容でもシンプルな表現や構文で表現しているイメージがあります。
こういう人は現地スタッフにも信用されます。
WPM(Word Per Minute: 1分間の単語数)は初回で120を超えることが目標です。
慣れてくるとメモは要点のみ箇条書きでささっとまとめ、すぐにスピーチに入ることになりました。
こうすると、自分の考えをまず英語でまとめ、かつ一定速度で話し続けるかということがいかに難しいかが浮き彫りになりました。
発音ミスやフィラーは文字数として拾ってくれませんので、モゴモゴしているとすぐWPMが100を切ってしまいます。
初めのうちはWPM 100~120くらいをウロウロしていましたが、徐々に安定的にWPM 120を初回から超えられるようになり、スピーチ前のメモも完全になくすようになりました。
このトレーニングを経たことで、結果としてVersantでのスピーキングのスコアも大きく伸びましたし、
仕事の上でも会話の反応速度がとても上がったように思います。
アメリカで働いていると、現地スタッフ同士の議論のスピードが速くてなかなか会話に入れないということがよくあります。
そういう時にスピードに乗りつつかつ明確に意見を差し込めないと、議論の方向性を変えたり、影響を与えたりすることは難しいです。
そういう意味で明らかに「効いた」と感じたトレーニングの一つです。
またこのトレーニングはプログリットのLINEアプリ(「プログリットスピーチチェッカー」)を用いて行うのですが、
このアプリの使いやすさが抜群です。
自動で自身の話した音声を文字起こしして、WPMを測定してくれます。
私はコースが終了後も引き続きWPM 150を目指してトレーニングを継続しています。
瞬間英作文だけでは足りない?
これまでスピーキングの練習と言えば私にとっては瞬間英作文が王道で、
過去にたくさん練習もしてきました。
しかし、それだけだと「概念化」のプロセスの処理スピードが上がらないため
結局瞬時に発言やコメントができず、駐在員の仕事は十分果たせません。
そういう意味でこの1分間スピーチはとても良いトレーニングだと感じます。

「英語で独り言」も非常に有効だと聞いたことがありますが、
プログリットでの「1分間スピーチ」の肝はWPM目標だと思います。
これを達成するためには、” From my perspective…””Well, it’s a bit tricky question, but…”などの「無意識で瞬間的に発話できるチャンクのストック」が自身の中に必要になってきます。
また、素早く要点のみ頭で整理し、一定WPMで話し続けるという状況が実際のビジネス現場に近いように思います。
今後も安定してWPM 150をクリアできるよう、目指して精進したいと思います。
参考になれば幸いです!
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