アメリカ英語のイディオムを学びたい人向けにアメリカ英語のイディオム集「SPEAK BUSINESS ENGLISH LIKE AN AMERICAN」を紹介・レビューします。
アメリカ英語とイディオム
別記事でも紹介しましたが、アメリカで働くとリスニング力やスピーキング力が足りないということに加えて、「そもそも語彙力が足りない」ということを思い知らされます。
日本にいた頃には、鉄板の単語集である「DUO 3.0」 を何周も繰り返して使用しており、英語で仕事をする上で、そこまで困ることはありませんでした。
自身の基礎を築いてくれた書籍です。多くの方がレビューされて賞賛されている通り、非常に良い単語集だと思います。
しかしアメリカで働くには全く足りません。
ビジネスにおいても、イディオム、句動詞が使用されることも多く、こればかりは知らないとどうしようもありません。
そこでアメリカ英語の表現に関する本をいくつか購入し練習することにしました。
「SPEAK BUSINESS ENGLISH LIKE AN AMERICAN」のレビュー
トピックとよくあるシーンごとにひとまとまりの会話が記載されており、そこで出てくる表現を覚えていくという形式です。全てで30のトピックで構成されています。
日本語はありません。
1トピックには11~14個程度のイディオムや句動詞が紹介されておりますが、そのうちでも半分以上は実際に聞いたことがある、よく使用されているものが紹介されています。
SPEAK BUSINESS ENGLISH LIKE AN AMERICAN/AMY GILLETT
(日本からはこちら)

(アメリカからはこちら)

例えば”Talking About Financial Issues”のトピックでは、売上や利益の予測の話をする際によく使う11個のイディオムが紹介されるのですが、そのうち6個は私も実際に使用されているのを聞いたことがあります。
“back-of-the-envelop calculations(封筒の裏にささっと書いて行うようなざっくりとした計算)”や”educated guess(経験に基づいた推測)”、”give somebody the greenlight(承諾を与える)”、”crunch the number(大量の複雑な計算をする)”などです。
全部アメリカに来るまでは聞いたことがありませんでした。
駐在員は現地従業員の人たちの提供してくれる情報やデータの確からしさを判断しなければならないことがあります(そうしないと後から本社に叱られる)が、
“Is this forecast based on solid data, or is it just an educated guess?”(この予測は確かなデータに基づいていますか?それとも単なる推測ですか?)などと聞いて若干カマすことも可能かもしれません。
ビジネスで使用されるアメリカ英語を学ぶにはおすすめできる書籍です。
各トピックの後には、簡単な選択問題がついていますので定着度をチェックすることができます。
欲を言えば、イディオムがどこかで一覧になっていたりすると、定着度の素早いチェックや何度も繰り返して定着させるのによいと思いますが、
そういう箇所はありません。
この本はビジネスで想定されるシーンを網羅的に紹介してくれているので
これだけですべてが事足りる訳ではありませんが、最初にこなす一冊に良いのではないでしょうか。
会話例も読んでいてなかなか楽しいです。
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