オンラインMBA Quanticの提供するキャリアサービスの概要と日本人ミッドキャリアがアメリカで就職できる可能性について綴ります。
Quanticでのキャリアサービス
Quanticでは、LinkedInの書き方のウェビナーや添削サービス、キャリア相談、ジョブポスティングなどの
キャリアサービスが提供されていました。
アメリカではLinkedInをきっかけに職の機会を得ることが多いため、
LinkedInの内容をいかにリクルーターにとって魅力的にするかが大事であるとのことでした。
私も一度LinkedInの内容をレビューしてもらい、アドバイスをもらいました。
日本のリクルーターから、LinkedInを通じて連絡を受けることもしばしばありますので、
日本における転職にも参考になるのではないでしょうか。
キャリア相談サービス
もう一つはキャリア相談サービスです。
キャリアカウンセラーがアメリカの人でしたので、基本的にはアメリカ内の就職についての相談になるのかなと推測しますが、もしかしたら他の国でも相談に乗ってもらえるのかもしれません。
アメリカ内で駐在員が現地企業に転職できる可能性はあるのか、に関して意見を聞いてみました。
ちなみに相談などすべて無料です。
・ビザスポンサーを得るためには、自身のどのようなスキルがその会社にとって必要なのかを整理し、積極的にアピールするべき
・アメリカ人と比べてその企業へのフィットを示すためにもアジアとの関連があった方がよいだろう(アジア市場へ進出予定など)
・一般的にはTech企業は人材投資を惜しまないので、(技術系人材に限らず)ビザスポンサーする可能性が高いが、スピードの速い業界であり、競争も非常に激しい。中小企業や地域的に希望者が少ない企業を狙った方が現実的だろう
・ネットワーキング必須。企業からするとその人の資質を知る前に投資しなければならない、ビザ発給タイミングはわからない、だとリスクが高すぎて採用できない
・有名企業や伝統的な大企業はなかなかスポンサーしない。人材は多く応募してくるし、ビザスポンサーは発給のタイミングが読めないため計画が立てられない
・Moonshot(Quanticの賞金つきビジネスコンテスト)の機会を利用してネットワーキングしてはどうか
というようなアドバイスをもらいました。
不可能とは言わないけどとても厳しい
という雰囲気ではありました。
実際、日本人のミッドキャリアがビザスポンサーを現地企業からとり、現地で働くことはとてもハードルが高いです。
とても専門性が高い方やコネクションをお持ちの方は別かもしれませんが、そうでないとなかなか厳しいと思います。
可能性として比較的高いのは、在米の日系企業からビザスポンサーを受ける方法かと思います。
ビザスポンサーありの現地企業の求人に特化したエージェントもいますので、そういったところを通じて検討されてもよいかもしれません。
ただし、総じてこういう求人は給与が低めのことが多いです。
留学するつもりがあれば、アメリカの通学MBAに留学し、卒業後にOPT(Optional Practical Training)を利用して最長12ヶ月間アメリカに滞在して企業に勤務できますので、
その間にその企業に認めてもらい、ビザスポンサーになってもらうという手がありますが、
ミッドキャリアだと様々な理由で留学のハードルが高い、家族がいて生活レベルを下げづらいことが多いかと思います。
オンラインMBAではOPTは利用できませんのでアメリカ就職の役には立ちません。
そのため、アメリカで働きたい場合には、
日本本社からの出向者としてのポジションを狙うというのが、
ミッドキャリアの人にとっては現実的なのかなと思うところです。
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