おすすめ海外オンラインMBA Quantic School of Business and Technologyについて⑤(卒業後のまとめ)

MBA

海外オンラインEMBA Quanticを修了した後感じた、メリットデメリットをまとめます!

オンラインMBAに期待するもの

私がオンラインMBAを受講するにあたって期待していたものは以下の通りでした。

・経営学を学び専門性を高めたい

・アメリカの同士たちとのディスカッションにより視野や知見を拡げたい

・MBAホルダーというセルフブランディングや転職機会の増加

・英語もついでに伸ばしたい

転職による大幅な給与アップは主目的ではなかった(というか現実的ではなかった)こともあり、

極力コストを掛けず、しかしプログラムの質は下げずにこれらを達成したいと思い、

Quanticを選択しました。その結果を振り返ってどうだったか?

経営学の学び

他のMBAプログラムを受講していませんので比較はできませんが、

すべて英語であるという負荷を考慮せずに言うと、課題自体はそれほど複雑なものはありませんでした。

経営学の中でも、基礎的な部分を総ざらいするというイメージです。

関連記事や論文など読み物の紹介は多くありますが、必須の課題図書もありません。

コアカリキュラムだけであれば、元々経営学を学んでいたという人からしたら物足りない可能性はあるかもしれません。

Specilizationsという選択カリキュラムでは、ブロックチェーンや起業、統計、米国法などが提供されており、

そちらの学習は興味深く、レベルもちょうどよく感じました。

アプリの使い心地は良好で、

ストーリー仕立てでポップに学習が進められるよう工夫されています。

私の印象では参加者は技術畑の方、既に経営者の方が多く、

そういう方からすると経営学の内容もこれで十分という可能性もあります。

結論としては、

経営学の基礎を短期間で総ざらいしたいというニーズについては

既にマーケティングや戦略、財務会計などの経営学を学んでいる人からすると、

内容が基礎的すぎると感じる部分はあるかもしれません。

踏み込んだディスカッションをする機会はあまりありません。

知識や専門性を深めるには、自分で書籍を購入して読み込む必要があると思いますし、その方が良いです。

ディスカッション・ネットワーキングと英語

グループプロジェクトで生徒同士のコミュニケーションの機会はあります。

SlackやZoomを使って打ち合わせも行いました。

定期的にライブでのディスカッションの場も提供され、参加自由です。

そして、カンファレンスにも参加してオンサイトでのディスカッションの機会も持ちました。

ネットワーキング目的のイベントも開催されます。

日本から参加していても時差の少ない国の人たちとディスカッションする機会は多くあり、学ぶことは多いのではないかと思います。

Quanticはこういった機会を多く提供している一方で、

それらの機会をどう活用するかは100% 参加者に委ねられています。

ただ、定期的に開催されるオンラインディスカッションについては

参加するハードルもとても低く、正直、事前課題を読んできてないだろうなという人もいます。

定期的に開催されているディスカッションの機会では、参加者がZoomのブレークアウトルームに割り振られ、参加者同士が自力で議論を発展させるというもので、

あまり準備していない人がいたり、ファシリテーションが足りずあまり実のある議論にすることが難しく感じることもありました。

もう少し事前準備に対する要求を強めないと実のある議論は難しいのではないかと思います。

オンラインのディスカッションの場の満足度をどのように高めていくかは運営側にも試行錯誤感を感じました。

オンラインMBAの柔軟さ・自由度とバランスを取る必要があるのだと思いますが、

まだ改善の余地はあると感じます。

そして、最後に英語ですが、

たくさん英語を読むので読むのは速くなります。

しかし、聞く、話すスキルは、やはり機会が限られるため、プログラムを通じて成長させることは難しいかなと思いました。

まとめとしては、

オンラインでありつつもライブディスカッションやネットワーキングの機会を提供しているので、機会を持つことは十分可能。

ただ、完全に自由参加で参加ハードルは緩めのため、

グループプロジェクトは〇だが、自由参加のライブディスカッションの議論の質は?ということもしばしば。

読む以外の英語スキルを伸ばすには、別のトレーニングが必要。

セルフブランディング、転職機会

セルフブランディングという意味においては効果はあるように感じます。

アメリカにおいては、MBAホルダーは多いので特に珍しくはありませんが、

学歴や専門を気にする方もとても多いように感じるので、仕事がやりやすくなった側面はある(と信じたい)。

むしろ、日本側からは経営に絡む仕事が回ってくることが確実に増えました。

社内のセルフマーケティングという意味では、そこそこの意味があったように思います。

転職オファーが増えたかどうかという意味では、あまり変わりはないように感じています(多くはないけどたまに来る)。

Quanticではキャリア相談サービスやレジュメの添削、LinkedInのプロフィールの添削などのサービスも提供しています。

こちらも利用してみましたので、どこかで紹介できたらと思います。

Quantic EMBAのまとめ

投資対効果としては今のところ想定通りくらいかなという印象を持っています。

・経営学基礎を英語で総ざらいできる ◎

・経営学の専門性を深める △ 

・グループプロジェクトやディスカッションを通じて、視野を拡げる 〇

・セルフブランディング ◎

・英語 △

これらに対して、かなりの自由度と柔軟性を持たせつつ、かつ低コストでサービスを提供してくれます。

特に一人ひとりの事情に応じて学習を進められるという点は想定以上でした。運営側のサポートは手厚く、質問への対応はもちろん、調査用のツールの使用法など、細かくサポートしてくれます。

現職が忙しくて、どこまでコミットできるか不安…という人にも適していると思います(そういう方がEMBAにはたくさんいました)。

それでも家族には大きく負担を掛けましたので、そういう意味でも私はこれくらいが丁度良かったという想いです。

一方で、プログラム期間、求められるコミットメントの量は比較的少ないため、学びの「深さ」を求める場合は別途紹介される記事や論文、さらには経営書の読み込みなどが必要だと思います。

オンラインのライブディスカッションの場の提供という意味では少し課題はある(もう少し厳しくしてもいいのでは?)ようにも思いましたが、

プログラムの途中でもどんどんと改良を続けている様子がうかがえたので、

品質も今後どんどん向上していくことが期待できるのではないかと感じます。

そして、やはりネットワーキングやセルフブランディングという意味での価値は確実にあると思います。

いろいろと書きましたが、

私にとって世界中の同士たちとつながり、共に学ぶという機会はかけがいのない経験になりました

非常に多くの在学生、卒業生とLinkedIn で繋がり、実際にプログラムと離れてビジネスに関するメッセージを受けることもあります。

そして、海外MBAを修了できたということは、一つの自信になりました。

オンラインのプログラムは卒業後もずっと利用可能ですので、ただのセルフマーケティングで終わらないよう、継続して活用していきたいなと思います。

参考になれば幸いです!

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