おすすめ海外オンラインMBA Quantic School of Business and Technologyについて③(プログラムの様子)

MBA

海外オンラインMBA Quanticの実際のプログラムの様子について紹介します!

プログラムの構成

まず、以下のメインとなる9つのカリキュラムがあります。

Business Foundations

Accounting

Market and Economies

Data and Decisions

Operations Management

Leading Organizations

Marketing and Pricing

Strategy

Finance

このe-ラーニングをまずクリアしていくことが求められます。この他にもSpecializationsと呼ばれる14の選択カリキュラムから3つを好きに選んで完了する必要があります。

私は、AccountingやFinance、Data and Decisionsが楽しかったです。選択カリキュラムはより興味深いものが多く、統計分析や米国法、起業などを学びました。

e-ラーニングは何度でもやり直すことができますが、コース内にSmart Caseと呼ばれるまとめの小テストが設けられていますので、こちらは合格点を取らないと完了することができません。

そして、最終的には時間制限ありのテストを受けて、コースを完了します(スコアが付き、卒業要件に関わるので真面目にやらないといけません)。

e-ラーニングはストーリー形式で、遊び心があって楽しく学習できるよう工夫されています。

しかし、ぶっちゃけ内容はごく基礎的なものであり、簡単です。

とにかく英語で時間は食うものの、基礎的な知識を持っている人ならたぶん楽勝でクリアできます。

Quanticは週に求められるコミットメントとして「5~15時間/週」とされています。

これは、他のプログラムと比べて明らかに少ないです。多くは最低でも15時間前後~/週のコミットメントを求めるのではないかと思います。

私がQuanticを選択した理由の一つでもあったのですが、おそらく他のMBAプログラムよりも「最低限」必要とされる負荷は軽いと感じました。

(ただ、別に楽ではありません。コースをこなしていくのはそれなりに大変ではあります)

コースの中、またクラスのSlack(業務連絡もクラスメートとの連絡も基本はSlackで行われます)では関連記事などがとにかくたくさん紹介されます。

本当にその分野の理解を深めたければ、コースをこなすだけではなく、これらの記事も読み込むのが良いと思います。

ただ、読んでいられなくなるくらい量があります。

私は統計やデータなど、興味のある分野だけは頑張って読み込みました。

これに加えて、プロジェクトが各カリキュラムで設けられます。

これはグループで行うもの、一人で行うものと色々ですが、ここには大変な負荷がかかります。

卒業するためにはCapstoneという最終プロジェクト(ビジネスプランの策定とプレゼンテーション)を終える必要もあります。

さらには、任意参加ですが、定期的にライブの講義、特定のトピックについてのディスカッションの場、などが設けられます。

最低限だけこなすと決めれば、5時間/週のコミットでこなせる可能性もありますが、

知識を深めようとすると5時間ではとても足りませんし、プロジェクト期間は一気に負荷が増えます。

個人の都合とモチベーションに応じて、学習時間も柔軟に決められるプログラムだと思います。

プロジェクトの様子

原則グループワークはグループで行うことが推奨されます。

しかし、一人でやることもできます。

自身のタイムゾーンに応じて、お互いにグループを組んでいきます。

はじめてのグループワークはAccountingで、ケースを読んで、財務三表を作成すること、

そしてそこからその架空の企業の戦略を検討することというお題でした。

私は、ドキドキしながらもなんとかアメリカ現地の方二人とグループを組むことができ、

オンラインで打ち合わせを重ねつつ、作業を進めていきます。

英語力の低い状態で参加するとそうならざるを得ないのですが、ディスカッション面での貢献が低い分、準備面で頑張る流れになりました。

そこで問題が発生します。

コツコツ準備してから打ち合わせにのぞんでいる+財務三表に関しては基礎知識があったので自分が正しいと思うのですが

ほかのメンバーの考えと異なると議論で勝てません。

その場では押し切られるのですが、

打ち合わせ後結局自分が正しかったことが分かり、再度方向性を修正することになります。

これは後から振り返っても良い経験になりました。

(仕事もそうですが)課題そのものより、グループで一つのものを作ること、お互いの意見のすり合わせに時間と労力がかかります。

その後もアメリカ内のメンバーでグループワークをいくつかやりましたが、自分のポジションを見出すこと、また他メンバーとの調整がいつも大変でした。

かなり高い頻度で一人は何事にもすんなりとは納得してくれない人がいました。

これはグループワークの醍醐味だと思います。

日本から受講する場合はアジア圏など、コミュニケーションの取りやすい地域の方とグループを組むことができるはずです。

ディスカッション・ライブ講義

定期的にディスカッションの機会やライブ講義があります。

これらの参加は基本的には任意です。

ディスカッションについては、事前にディスカッションガイドが提示され、興味のある人がそれぞれ好きに参加します。

ブレークアウトルームに分かれて協議を行い、最終的にはグループごとに発表を行う、というやり方が多かったです。

ディスカッションのお題は、Chatgpt、有名グローバル企業の粉飾決算や、従業員のバーンアウトについてなど、かなり幅広く取り上げられていました。

私もいくつか出ましたが、多少準備をしていったとしても正直ほとんど発言できませんでした。

お題が大きいものが多く、誰でも参加できる一方で、参加者のそのトピックに関する知識、経験のレベルがかなりバラバラになるのと、

ブレークアウトルームでは講師陣はファシリテートできず、参加者の誰かが自主的にファシリテートの役をしないといけないこともあり、

それなりに有意義な時とそうでもない時(誰かが一人一方的に話し続ける、あるいはあまりに議論が盛り上がらない、など)の差が大きかったように思います。

英語力が低いと思考速度が追い付かず、母語に比べて学びの効率がとても悪くなります。

もっと英語で思考、ディスカッションすることに慣れていれば違ったと思いますが、

とにかく私の英語レベルでは、ディスカッションはとても厳しかったと言えます。

オンライン海外MBAは、英語ができればできるほど学びが深く、楽しいと思います。

私は幅広いトピックについてアメリカのクラスメートたちとディスカッションをすることがMBA参加の一つの目的でもあったので、その点はむしろ力不足を再認識する機会になりました。

これらとは別に、直接対面で学びを行う機会も世界中で提供されています(別料金です)。

私もアメリカ国内(ワシントンDCでした)で参加しましたが、心が何度も折れかけました。

こちらについてはまた別記事でご紹介します。

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